「恵信尼消息」(えしんにしょうそく)は、親鸞聖人の妻である恵信尼公自筆の文書で、弘長3(1263)年から文永5(1268)年までの6年間に、当時越後国(現在の新潟県)で過ごしていた恵信尼公が、京都にいる末娘の覚信尼(かくしんに)公に書き送った8通の手紙です。

最初の4通は、夫・親鸞聖人のことを懐かしく回想して書かれたもの。後の4通は、恵信尼公の身辺の模様が記されています。これらの消息は、親鸞聖人の生涯、更には親鸞聖人と恵信尼公、覚信尼公と恵信尼公との間柄を伝える貴重な資料の一つです。それらを読み解いていきましょう。