【生命の潤滑油としてのタウリンとは?】
〜タウリンと高コレステロール血症〜

 私たちが日々何気なく摂取する食品の成分は体内で代謝され多様な化合物となります。これらはエネルギー源や体成分の合成に利用され、代謝そのものを変動させることもあります。テレビ等でよく耳にする食品とその役割について栄養学研究の第一人者がわかりやすく解説します。

 今回のテーマは、冬の味覚・牡蠣などに含まれるタウリンと高コレステロール血症について。魚介類に多く含まれるタウリンは、生命維持に直結する脳や心臓に多く含まれ、また多くの生理作用に関わっています。市販の栄養ドリンクや目薬にも添加されています。今回は、特に血中コレステロールとの関係を紹介します。