SBS学苑

学ぶ感動、知る興奮

激動の時代を生き抜く「投資の物差し」

堅実な資産運用

2026年2月、衆議院選挙での自民党圧勝を受けた株価の急騰や、翌日の大幅下落など、株式市場は極めて変動の激しい局面を迎えています。

日経平均株価が一時5万8,000円を突破する中で、「今からでは遅すぎるのではないか」と不安を感じる投資初心者も少なくありません。

そこで! SBSラジオWASABIでは、SBS学苑講師で「若葉マークの株式投資」代表の福沢隆雄さんをお招きし、豊かな生活を送るためのヒントを教えていただきます。

お金や経済について楽しく学び、未来に備える知恵を一緒に手に入れましょう!

1. 株は「160円」から買える?意外と低い投資のハードル

「株式投資にはまとまった資金が必要」というイメージは、現代の仕組みでは過去のものとなりつつあります。

 ・ 店舗型証券会社の場合: 一般的に100株単位での取引が基本です。1株1,000円の銘柄であれば最低10万円の資金が必要となります。

 ・ ネット証券の場合: 「1株単位」で購入できるサービスが普及しています。中には「ペットボトルの飲み物代(160円程度)」で購入可能な銘柄も存在します。

 ・ 株主としての権利: たとえ1株の保有であっても立派な「株主」であり、持株数に応じた配当金を受け取ることができます。

まずは少額から始め、市場の動きに慣れることが投資の第一歩となります。

2. 初心者がチェックすべき「堅実な銘柄」の選び方

そこで福沢先生が推奨するのは、一攫千金を狙うギャンブルではなく、着実に成長する「堅実な企業」への投資です。その判断基準として最もシンプルかつ信頼できるのが、『会社四季報』の活用です。

 ・ チェックポイント「1株あたりの利益(EPS)」:  その企業がどれだけ稼いでいるかを示す重要な指標です。

 ・ 良い「階段」を探す: 1株利益が毎年、階段を一段ずつ登るように順調に増えている企業を探します。

 ・ 堅実さの証: 一時的なブームに左右されず、右肩上がりで利益を伸ばしていることこそが、長期保有に適した銘柄の条件です。

3. 株価の妥当性を見極める魔法の数字「15倍」

株価が急騰している局面で最も恐ろしいのは「高値掴み」です。株価がその企業の1株利益予想に対して「何倍」になっているかを見ることで、冷静に割安・割高を判断できるんです。

 ・ 標準は「15倍」: 日本企業の平均的な水準であり、一つの大きな目安となります。

 ・ 「10倍以下」: 成長期待は低いものの、安定感がある、あるいは市場で見落とされている「割安株」の可能性があります。

 ・ 「30倍以上」: 将来への期待が高い一方で、業績変動による株価の上下も激しくなる傾向があります。

(注)「企業が発表する1株利益予想」と「過去の倍率」は、会社四季報で独自に編集・掲載されており、参考資料として活用できます。

日経平均という全体像に惑わされず、個別銘柄ごとにこうしたこの「物差し」を当てはめることが、賢明な判断の鍵となります。

4. 投資の極意は「稼いでもらう」というマインド

福沢先生は、投資で損をする人の多くが「短期的な売買」に走っていると指摘します。頻繁な売買は手数料や税金を生み、結果として利益を削ることになりかねません。

 ・ マインドセットの転換: 株は自分で儲けようとするものではなく、「企業に稼いでもらうもの」だと考えます。

 ・ 100億人時代の視点: 世界人口は2055年には100億人に達すると予想されており、経済活動は長期的に活発化し続けます。

 ・ 長期的な応援: 目先の乱高下に一喜一憂せず、将来にわたって稼ぎ続けてくれる良い企業を選び、長く寄り添う姿勢こそが成功への近道です。

まとめ:自分なりの「物差し」を持とう

株価の動きには投資家の「期待」が強く反映されるため、実態が見えにくい側面があります。しかし、「1株利益の何倍か」といった客観的な物差しを持つことで、市場の喧騒に飲み込まれない投資が可能になります。

まずは少額から、自分が心から応援したいと思える、綺麗な「利益の階段」を登っている企業を探すことから始めてみてはいかがでしょうか。

福沢先生による、初心者向けの株式投資入門講座も開催されています。

2026年3月1日(日)には、知識ゼロから学べる体験講座が予定されています。

お問い合わせ:SBS学苑パルシェ校(054-253-1221)